【 もくじ 】
由緒
593年地方豪族の佐伯氏が社殿造営の神託を受け、市杵島姫命をお祀りした。古代から、島そのものが神とされ、平安時代の文献には、神にいつく島、仕える島と呼ばれていたとある。 山頂の巨石が信仰の対象であった。(山そのものを信仰の対象とするところは、縄文的である。)
正式参拝を勧められ
さて、こちらを参拝したきっかけは、知人から、「正式参拝」というものを勧められ、それを実際にここでやってみた。それは、初めて耳にするやり方。
近所の神社へ取次ぎをお願いする
先ず、「参拝したい神社へ行く1週間前に、住んでいるところの近所の神社へ行き、自分の住所、名前を告げて、どこの神社へ、何の目的でいくかを声に出して、告げてくる(お取次ぎをお願いする)。」そして、「参拝の際には、奉献酒1升と、1万円を納める。」「祈願を宮司さんに代わりにお願いしているが、その先には本当に実在の人がいるかのように、心を込めて、お祈りする。」というもの。
一般社会でも偉い人に会いたい時、その方にたどり着く誰かを介して紹介してもらい、お会いして目的を果たすとしたら?真剣に話の仕方を考えるなど、相当、緊張しながら準備をするでしょう。相手が人でなく、「神様」であれば、更にということ、、、。
参拝した当時、仕事上でいろいろストレスを抱え、思うところがずいぶんと重かったので、それを真剣にやってみた。一週間前に近所の神社に参拝するときに、他人がいなくなるのを待ってお取次ぎをお願いした。その段階で、何やら、真剣になっている自分を感じてきた。
ご祈祷
当日、御祈祷の受付をし、初穂料の他にお酒を奉献。神妙に待っていると、宮司さんがわざわざ、参拝の趣旨の確認をしに来られた。多くを語らなかったが、こちらの緊張感が伝わったと思う。いよいよ本殿に入り祈願した。
メインの祝詞の際は、正座し、両手をついて、頭を畳にこすりつけるようにひれ伏していた。(以前、伊勢神宮でそのような作法で参拝する集団を見かけたことがあり、神道の人達なのだろうと思った。それを真似てみた。)
御幣にドキッ
その後、木でできた御幣をそっと頭につけられた。その瞬間、とても暖かな感覚が全身に流れたように感じた。全く予期していなかったので、本当に驚きのあまり放心状態になった。終わって神社を出て順路に従って裏手へ回るまで、言葉を発することもなく、やっと我に返り妻と話した。
彼女のほうは、こちらへ向かう早朝、足を痛めたが、私はそれどころではなかったので、「参拝したら治る。」と、半ばいい加減なことを言っていたが、「本当に足の痛みが嘘のように消えた。」とのこと。生涯忘れられない参拝となった。ありがとうございました。
このような参拝は、いかがですか?(決して正しいやり方などと言っているわけではありません。)
名 称 | 伊都岐島神社 |
主祭神 | 市杵島姫命 |
配祀神 | 田心姫命(たごりひめのみこと)
瑞津姫命(たぎつひめのみこと) |
創 建 | 593年 |
住 所 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
参拝歴 | 1999年 |