【 もくじ 】
草創
飛鳥時代にまでさかのぼり、水分(みくまり)の信仰の発祥地といわれる。役行者が霊山大峰を開山した折、大峰蔵王権現に先立って勧請され、最高峰弥山(1,895m)の鎮守として祀られたのが始まり。
また、弘法大師が高野山を開山する前に、神社入り口付近の来迎院というお寺で修業をされている。弘法大師お手植えの千年銀杏があり、紅葉の際は、圧巻だった。新嘗祭の時期、二週続けて参拝した際に、天河神社の太鼓橋から、何かに呼ばれた気がして振り返ると、黄色く色づいた大木が青空に映え、声を呑みこむほど、圧倒された。
日本三大弁財天
厳島神社・竹生島と併せて、その様に称しているが、天河神社ではなく、江ノ島神社を加えて、三大弁財天とするところが多い。
廃仏毀釈
江戸時代までは、琵琶山白飯寺と称しており、本尊は、弁才天(宇賀神王)であったが、明治に入り、廃仏毀釈の後は、廃寺となり、本尊は、市杵島姫命とされた。
御祭神
市杵島姫命
熊野坐大神
吉野坐大神
南朝四代天皇の御霊
神代天之御中主神より百柱の神
五十鈴
天の岩戸伝説で、天宇受売命が使用した神代鈴と同様のものと伝えられている。三つの玉が、トライアングル状に連なっている。
・いくむすび
・たるむすび
・たまめむすび
巫女の舞
神事の際の舞では、この鈴を持ってぐるぐる回転する。バレーやスケートなら目が回らないように顔を一点に向けるが、この舞では、顔は体と固定で棒のようにして回る。10回以上は回ってるなー。止まる時は、ぴたっと、みごとに静止して、そして、また回る。目が回らないのが不思議。
商売繁盛
弁才天は商売繁盛の御利益でも知られているが、実は、結構怖いと私は思っている。歓喜天がそう言われているのと同じように。
・天河神社・・・1992年破産宣告を受ける
(事実、詳細はわからないが)
・私が知る、魚料理亭が2000年頃、破産
・あるお寺で弁財天の護摩祈祷を良くされていたところの、住職が亡くなられた後、後継の住職や奥さんが亡くなるなど不幸が続いた。
料亭の場合は、敷地内に弁天堂を建て、弁才天像を安置し、かなり熱心にお祈りされていた。しかし、「歓喜天のように恐ろしい」というのは、軽くお願いしているうちはいいけど、商売繁盛のみをあまりにも極端にお願いすると、「努力が足りない!」と、願いの反対の現象が与えられるということ。
これは、神道の本に書いてあったことだが、本来、神道は神頼みするものではなく、神様には感謝するもの。自身が行いを正すことや努力することを誓い、報告し、お力添えをお願いするものであって、単にお金を払って願い事がかなうものではないと。
普通にお願いしているうちはいいけど、お願いが高じると、眷属が間違いに気づかせるために、わざと反対のことを起こすという。
どうでしょうか?