【 もくじ 】
石の宝殿、生石(おおしこ)神社
日本三奇のひとつ。他には、天の逆矛(霧島神宮)、神釜(御釜神社(塩釜神社の末社))がある。
幅6.4m、高さ5.7m、奥行き7.2m、重さ500tと言われる岩山の中腹を削って、三方を加工前の岩盤に囲まれる家を奥へ横倒ししたような形。
その下部は大きく窪んで池になっており、「浮石」と呼ばれる。社伝によれば、枯れることはなく海の潮位と連動しているという。(山の上なのに?)
シーボルトが「NIPPON」で紹介した
幕末にシーボルトが訪れ、著書「NIPPON」に記している。
竜山石
凝灰岩という加工しやすい岩であることから、古墳時代から現在まで1700年間採掘され、古墳時代の大王の棺や、江戸時代の建築材として使用され、西日本各地に流通された。ここから港まで、「修羅」というソリに乗せて運び、そこからは船で運んだという。
5世紀頃の畿内大王家の古墳のほとんどは竜山石を使用しているという。5世紀畿内勢力と関係があったということがうかがえる。
大穴牟遅神と少毘古那神
両神が出雲国からこの播磨国に来て協力し、この宮殿を造営しようとした。一夜の内に工事半ば、阿賀の神一行の反乱を受け、山を下り賊神を鎮圧したという、言い伝えがある。
未完成のままの形で残っているということは、何を意味するのか?いろいろ想像はしても、真実は不明。
未完成だから、なおのこと、不思議に感じる。最後に手前に倒す工程であったのだろうが、その手順の方が何故いいのかもわからない。
オーパーツ?
凝灰岩は加工しやすいというが、花崗岩のように、楔を入れたらパッカリ割れるようなことはなく、粘りがあり、亀裂が入りにくい性質があり、現在の建設機械でも相当苦労しているのに、これほど綺麗に加工されているのを目の当たりに見ると、「オーパーツ」のように思える。
一度、実際に見て、自分で感じてみてください。
名 称 | 播磨国石乃寶殿 生石神社 |
住 所 | 兵庫県高砂市宝殿山 |
創 建 | 人皇十代崇神天皇の御代
(約1900年前に山形県 酒田市の生石神社へ分霊) |
参拝時期 | 平成9年頃、参拝 |