【 もくじ 】
古墳概要
- 古墳名称 : 崎玉古墳群(稲荷山古墳、丸墓山古墳、将軍山古墳、他
- 所在地 : 埼玉県行田市大字崎玉4834
- 築造年代 : 5世紀後期~6世紀中期
- 被葬者 : 不詳(この地の豪族か)
- 副葬品 : 国宝金錯銘鉄剣(稲荷山古墳:ワカタケルの銘)
- 特徴 : 令和2年には国の特別史跡に指定、総数40基を超える
- アクセス : 東北道「羽生インター」から約15㎞
1.さきたま史跡の博物館
- 観覧料:小・中学生無料、高校生100円、大人200円
- 開館時間:9:00~16:30(夏季は17:00まで)
- 駐車場 :有り、無料
- さきたま史跡の博物館付近の600m四方の範囲に、国宝「金錯銘鉄剣」が出土した稲荷山古墳や、円墳として日本最大級の丸墓山古墳などが歩いて散策できる位置にあり、古墳群の展示説明されている。
年表
- 年表では全国と埼玉のことを並べて記されている。

古墳の分布
- 関東平野では埼玉・群馬に多いが、千葉方面にも意外と多い。


- 埼玉古墳群は荒川流域にある氷川神社の分布域に当たる。
- 古墳年代と規模の比較

稲荷山古墳の副葬品
金錯銘鉄剣(ワカタケルの名前が)



- 「私はワカタケル大王(雄略天皇)に仕え、天下を治めるのを補佐した。」
- 「・・・輝かしい功績を記念する。」と記されている。
- この記述からするとこの剣は、記念のため自分で作ったということになるな、、、
- 全国の出土した剣の特徴比較


三環鈴

2.将軍山古墳展示館
- 将軍山古墳の後円部内部に展示館を埋設

- 将軍山古墳から発見された石室を再現
石室と内部の復原展示
- 側壁の石は、120kmも離れた千葉県富津市の房州石を使用。
- 船を使えば東京湾と荒川を通り容易に運搬ができそう。
- 関西の古墳の石棺は高砂の竜山石が多く使われている。ここまで運ぶのは無理か



- 古墳内部で石室のあった場所に復原したものを観察できるようになっている。
兵士と馬具の復原


- 4世紀末ごろに馬、騎馬術、馬具が半島からもたらされた。
3.稲荷山古墳
後円頂部の礫槨と粘土槨
- 後円部頂上にイラストで礫槨を再現(配置の様子)

- 粘土槨(礫槨の隣り)

- 後円部の北東から

- 後円部の頂分

4.丸墓山古墳


5.将軍山古墳
6.愛宕山古墳

7.そのほか
小円墳と芝生広場

住居跡

おわりに
- 「見学のしおり」を見ると、全ての古墳の向きが一致していることがわかる。
- 後円部の棺を前方部から拝み祈るようになっており、埼玉古墳群では一貫している。
- 大阪府の百舌鳥・古市古墳群では、その方向はバラバラで一貫性がない。
- 埼玉古墳群の被葬者が同一族だということか?