【 もくじ 】
寺社概要
- 寺社名称 : 高野山東京別院
- 所 在 地: 東京都港区高輪三丁目15-18
- 創 建 : 1673年(慶長年間)
- 御 本 尊: 弘法大師
- 宗 派 : 高野山真言宗
はじめに
- 和歌山高野山の「別院」であり、住職は総本山金剛峯寺座主が兼ね主貫の方が常駐されている。ここにお参りすると和歌山の高野山と同じご利益がある。(お寺の方が説明されていた。)
阿字観
- 私が体験させていただいた2013年から3年間通った当時では「阿字観瞑想」と呼んでおり、全くの素人も当時は予約なしでOKで心構えから説明され、動作の理由や目的を分り易く教えて下さった。
- 簡単に説明すれば、何かを得ようとか特別な体験をしたいとか思わずにただ静かに目をつむって座ることで、脳が勝手に意識の整理をするように仕向ける。そしてそれを積み重ねることで、「腑に落ちる」「いい人相になる」など。
- 毎月2回(日程はHPで確認してください)
10:00~阿字観実修(参加費無料)
11:00~茶話会(同じく無料、ほぼ全員の方が移動して参加) - 実は20年ほど前に、本をかじり読みした程度の知識で瞑想の真似をしていたことがある。意識をどんどん広げたり戻したりやっていたが、意識というか、頭というか体調を崩してしまった。素人が独断でするものじゃないと懲りた経験があり、ちゃんと教えていただいたのはありがたかった。しかも無料。
瞑想体験
- 阿字本尊(サンスクリットの阿の文字が書かれたお軸)が用意されていてその前に座る。本で知るような阿字本尊を自分に入れたり元に戻したりとかはしない。基本的に呼吸を数える数息観だった。(素人が対象だから)
- 座禅のように棒でたたかれることはなく、眠ってもいいとも言われた。(周りに迷惑をかけない範囲で)
- 始める前にいろいろ作法があるが、それには意味があり何百年もかけて修行僧たちが工夫した瞑想状態)に入りやすくするための大事な準備作業(普段より血圧を下げ、脈拍を減らすなど、コントロールできないはずのことをできる方法)などである。
- また最後にも体を元に戻すためのクールダウンというか、血圧・脈拍や意識を戻すための所作がある。とても重要で心地良く頭も体もスッキリとする。座って居る時よりもこの時の方が気持ちいいくらい。
多宗派の本職も参加
- 多くの素人に混じって本職の方(多宗派の方)も参加されていた。特別扱いはなく素人と全く同じように体験されていたのが不思議に感じた。
茶話会
- 教えて下さる先生が、場所を移して「茶話会」でお話をされる。超常連の方がお菓子屋やお茶を配って下さる。
- 先生のお話は、お釈迦様が出家した当時の状況や様子。当時のインド修行僧の托鉢の様子や今に繋がる話などや、普通耳にしない高野山のインド研究の知識のなかから、わかりやすい言葉で雑談のように話される。
- それを、参加者全員が聞き漏らさないようにと真剣に聞き入っている。1時間があっという間に終わってしまう。
地下に高圧変電所
- 茶話会で聞いた話。お寺の地下に変電所がある。詳しくは、東京電力パワーグリッド高輪変電所と言う。
- ネットで調べると1989年に完成し地下7階、延べ床面積19,800m2の変電所で、地中送電線で受電し変電の上送電している。直径7.4mのシールドトンネルで都会の地下をオフィスビルに向け送電しているということ。その総延長約500kmという。地上からは全く気付かない。