【 もくじ 】
古墳概要
- 古墳名称 : 安満宮山古墳
- 住 所 : 大阪府高槻市安満御所の町
- 被 葬 者: 不詳
- 築 造 年: 3世紀後半
アプローチ
- JR高槻駅の北東、高槻市営墓地公園内にある三島古墳群のうちの一つ。
- とんでもなくすごいものが出土している。
- 私もこの時代の歴史愛好家の一人だというのに、この近くに住んでいながらこの古墳の存在を全く知らなかった。
女王から賜った鏡か
- 出土した鏡のうち、1号鏡、2号鏡、5号鏡は、卑弥呼が「親魏倭王の印」と一緒にもらった鏡百枚の一部という。使節団の一員として活躍したので、女王から授かったのではないかとされている。
- それ以外の可能性もあるが、この古墳の埋葬者は卑弥呼にかなり近いところにいた人だと言えそう。
卑弥呼を映した四神鏡か
- 出土した鏡のうち2号鏡は、青龍3年(魏の年号)(235年)銘を持つ、方規格矩四神鏡であり、卑弥呼が魏からもらった百枚の内の一つである。これは、卑弥呼を映した可能性のある鏡である。
- しかし、この鏡は、丹後半島の太田南五号墳などでも出土していて、その総数が既に百枚を超えているとして矛盾も指摘されている。
墳坑をガラスケースで保護
- 墓の内部を見えるようにしてある。ガラスケースが違和感があるという話もあるが、とにかく全容が理解できる。
被葬者と埋葬品
- この古墳は、1辺が約20mの長方形墳で、古墳としては小ぶりであることから被葬者は決して大物とは言えないが、埋葬品がこのようにとてつもなく立派である。(小規模な古墳だから、盗掘されずに済んだのかも)鏡の他に、ガラス小玉1,600個、鉄刀、鉄斧である。
- 古墳時代の前は青銅器だったが、もう鉄製品がでまわっていたのか。被葬者はどんな人だったか、想像を掻き立てられる。
- 絵の説明では、魏の国に使いを出したことなどが説明されているが、邪馬台国畿内説の根拠の一つとして、この地が邪馬台国の候補であることを物語っているようにも見える。確かに、そういう説もあるし。