【 もくじ 】
神社概要
- 神社名称 : 石上神宮(いそのかみじんぐう)
- 所 在 地 : 奈良県天理市布留町384
- 御 祭 神 : 後述
- 創 建 : 日本最古の一つ
- 駐 車 場 : 入口付近交差点付近に3か所(無料)
- アクセス : 西名阪道天理東ICから南へ約5分
御祭神
布都御魂大神
- (ふつのみたまのおおかみ)・・・神武天皇御東征の折国土平定に偉功をたてられた天剣(平国之剣くにむけしつるぎ)とその霊威
布留御魂大神
- (ふるんみたまのおおかみ)・・・鎮魂(たまふり)の主体である天壐十種瑞宝(あまつるしとくさのみづのたから)の起死回生の霊力
布津斯御魂大神
- (ふつしのみたまのおおかみ)・・・素戔嗚尊が八岐大蛇を退治された天十握剣(あめのとつかのつるぎ)の霊威
石上大神
- (いそのかみのおおかみ)・・・上記三神を総称して仰ぐ
以上のように「しおり」に記載されている。
古代日本正史の解釈
- 原田常治の古代日本正史では、フツ・フツシ・フルは、モンゴル系で、順に、スサノオの父(布都)・スサノオ(布都斯)・ニギハヤヒ(布留)だとしている。
饒速日の命(ニギハヤヒ)
- 正式には、「天照国照彦天火明櫛玉饒速日命」。天も国も照らすという、これ以上、照らせる人はいないことを表すかのような御名であることよ。
- 天照大御神から十種の神宝を授かり、天の磐船に乗って斑鳩の峰に天下ったとされる。河内から大和に移り、統治した。物部氏の祖神とされる。
大鳥居
- 神社入口の大鳥居には主祭神「布都御魂大神」の看板が掲げられていた。
神杉
- 鳥居の先には杉の大木
手水舎
- コロナ対策で手水舎は使えない。
ニワトリ
- 長鳴鶏、東天紅、烏骨鶏、レグホン・ミノルカが飼われている。イタチ、タヌキ、テンなどの天敵に狙われながら、夜は高い枝に飛び上がり一夜を過ごしている。(烏骨鶏・レグホンは高く飛び上がれないため、専用の鶏舎で夜を過ごす)
桜門
- 参道を左へ直角に曲がる位置に門が配置される。
拝殿
授与所
- お守りやお札をいただく
出雲建雄神社
- 桜門と正対して出雲建雄神社がある。
七支刀(国宝)七枝刀(ななつさやのたち)
- 日本書紀には、72年に百済から伝わったと記されている。
- その他、鉄盾や勾玉・管玉・環頭大刀柄頭等が神庫(ほくら)に収蔵されている。
日本最古の神宮
- 「宮」とは建物を指す。古代の神社には社だけがあり建物は無かったがここは大和朝廷の神宝など大量の宝物を収める「天神庫」があり「宮」であった。
- 日本の「神宮」のうち古事記の載っているのは、ここの他には伊勢大神宮だけ。日本書紀では、更に出雲大神宮がある。
- 石上神宮・・・第十代崇神天皇7年にご神体をお祀りした
- 伊勢神宮・・・第十一代垂仁天皇の御代
御神体
- 2千年以上、伝説となっていた御神体が、明治7年に発掘され、その存在が証明された。この事実は大きい。神社に言い伝えられたことが真実であった事例である。
鎮魂
- 鎮魂とは一般には死者の魂を鎮めることを言うが、ここでは生きている人間の魂を奮い起こす儀式にして、物部の遠祖である宇摩志摩治命が伝えた。
十種祓詞
- 「この十種の瑞寶を以ちて 一二三四五六七八九十(ひとふたみよいつむななやここのたりや)と唱えつつ 布留部(ふるべ) 由良由良(ゆらゆら)と布留部」
ひふみ祓詞
- ひふみよいむなやこともちろらねしきるゆゐつわぬそをたはくめかうおゑにさりへてのますあせえほれけ
先代旧事本紀
- 「先代旧事本紀」では天火明命と同一であり、物部氏・穂積氏・尾張氏・海部氏・熊野国造らの祖神とされる。
おわりに
- 石上神宮公式ホームページをのぞくと、季節や気象のこと、空、風、穀物の実りなどなどについて触れ気品高い挨拶文が載っている。
- 神社周辺は古墳密集地帯であり、日本国成立につながる由緒や気品を感じる神社である。