【 もくじ 】
神社概要
- 神社名称 : 河内国河上哮ケ峯(たけるがみね) 磐船神社
- 住 所 : 大阪府交野市私市九丁目19-1
- 祭 神 : 天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊
- 創 建 : 不詳
- 駐車場 : 手前の道路沿いに10台程度のスペースがある。神社の幟が立っていたので、分かり易い。
由緒
- 古くは肩野物部氏が祖先降臨の地として祭祀を行い、物部氏滅亡の後も近隣四村の総氏神として崇敬された。また、生駒・葛城の修験道の発祥地に近いことから、修験道の霊場としても栄えた。(神社略記より)
境内へ
ご神体
拝殿
拝殿後ろの川底の大塊
岩窟めぐりと天の岩戸拝観
- 「岩窟めぐり」やその先にある「天の岩戸」などの巨石を拝観できる。しかし、本日は雨天のため拝観中止。また、拝観には次の注意事項がある。
- 一人の拝観は禁止(緊急時に連絡が取れるように)
- 拝観時間は、10時~15時(夏季は16時)昼1時間休憩(夕方には、岩窟の中が真っ暗になり危険)
- 靴:滑りにくいものを着用(岩に苔がむしているので、滑り易い)
- 服:汚れてもいいもの(狭い岩の中をくぐり抜ける)
- 拝観料:500円
- 年齢制限:10~75歳
*2014年に拝観者の転落死亡事故があり、その対策が厳重に取られていた。(全く知らずに、夕方一人で背広に革靴で行ったので、関係者の方が驚いていたようだった。またの機会に出直します。)
天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊
- 天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊は、「古事記・日本書紀」でも、神武の東征以前に天孫として大和を治めた神として登場する。また、「先代旧事本紀」ではさらに詳しい記述がある。
- ニニギノミコトに先立ち天照大御神の命により、十種瑞の神宝を奉持し天の磐船に乗り河内国河上哮ケ峯(たけるがみね、又はいかるがみね)に天降った。当時の淀川は枚方付近までが入り江になっていて、そこからは天野川を溯り大和へ向かった。
- その途中の哮ケ峯(たけるがみね、又はいかるがみね)に着き、そこから大倭国鳥見(やまとのくにとみ)の白庭山(白庭さん)に移った。
まとめ
「いかるがのみね」は、「斑鳩」だと思い込んでいたが、川の溯る途中の哮ケ峯(たけるがみね、又はいかるがみね)だったことに、甚く納得した。
海水位が今より約20m高かったことを考えると、敵が潜む危険な陸路を避け、船を使い、大阪湾の淀川(入り江)から、枚方を通りそこから支流の天野川を進むのが、奈良へ向かう最短で最善のルートだと考えたのは当然だと思う。
実際に来て、また地図などで確認してみると、饒速日命の河内降臨は理にかなった現実のことと思えてきた。