【 もくじ 】
雌岡山(めっこうさん)
標高249m、その東約2kmに雄岡山(おっこうさん)標高241mが対になり、二等辺三角形の稜線が美しい。古くは、天王山と呼ばれた。(近くに、「天王山牧場」がある)
素戔嗚尊と櫛稲田姫命が降臨され、大国主命や多くの神々が生まれたことから、神出の地名となったという。
平成7年頃から約10年間、ここの近くを拠点に外回りの仕事をしていたので、この辺は良く通った。
仕事上のストレスでフラフラになり、気が枯れそうになった時に、山頂からの景色を眺め、深呼吸をすると、不思議と元気になった。行き詰ったと思った時にも、「考え方・やり方を変えて、もう少し工夫してみよう。」という、前向きになることができた。
R175号線「老ノ口」交差点から少し東へ入った、山への登り口に、石製の大きな鳥居が目印。そこから約1kmで山頂付近の駐車場に着く。
その隣に、さほど大きくない社があり、素戔嗚尊の看板が掲げられている。
神社境内から眺める景色は、播磨灘東部の平野と、その向こうに瀬戸内海、左手方面は遠くに(天気が良ければ)明石海峡大橋、淡路島を見ることができる。大きな深呼吸を何度か繰り返すと、すがすがしい気が体に充満する。
牛頭天王
牛頭天王と言えば、この辺では姫路の廣峯神社が有名で、牛頭天王の総本社である。祭神はここと同じで、素戔嗚尊、櫛稲田姫命である。
広峯神社
京都の八坂神社は、平安の頃に疫病が流行った時に、広峯神社から分詞されたもの。広峯が元。茅の輪くぐりや、蘇民将来の子孫の御神符は、牛頭天王の故事に由来するとか、神功皇后が、遠征に行く前に戦勝祈願し、大勝利の後帰国した際にお礼参りをしたとか、かなり古い話が伝わっている。
磐座にペトログリフ、古墳?
雌岡山の南西のラインには、磐座が続いていおり、御旅所、「にい塚」がある。にい塚には線刻(ペトログリフ)?らしきものが報告されている。石の遺構もあり、古墳という説もあるが、そんな規模には見えないし、西宮の越木岩神社のような、古い祭祀場のように思える。古墳よりも古い時代のものであれば、磐座であると考えてよいとのこと。
ということから、こちらの方がかなり古いと言えそうだ。
いつも、車で神社へ行き、景色を楽しむだけだったが、その周辺をじっくり歩いて、散策してみたい。
住 所 | 兵庫県神戸市垂水区神出町
東字天王山1180 |
祭 神 | 素戔嗚尊
櫛稲田姫命 大己貴命 |
参拝時期 | 平成9年頃~ |