施設概要
- 遺跡名称 : 大湯環状列石、大湯ストーンサークル館
- 住 所 : 秋田県鹿角市十和田大湯字万座45
- 築造時期 :
- 出 土 品: 環状列石、5本柱建物跡
- 入 場 料: 大人300円、子供100円
営業 9:00~18:00
はじめに
- とにかく、広い。また、環状列石の他にこれといって何もないので、そう感じるのだとは思うが。住居跡がなく、貝塚もない。そういう生活の跡がないので、ここは一体何なのだろうかと首をかしげてしまう。
万座環状列石と、野中堂環状列石
- 現在の道路を挟んで隣にある。それを結んだ線が、夏至の日の入りと当時の日の出線に一致するという。そのように意思を持って作られたということを示している。
5本柱建物跡
- それ以外には、5本柱建物跡と、柱列があるだけ。
- 環状列石に使われている石は、おそよ7千個で、6kmほど離れた安久谷川から運ばれたという。しかも青緑色のものにこだわって。モッコで担いだか、そりに乗せ、引っ張ったか、1個を2人で片道、2時間以上かかっただろう(もっと大きな石はそれ以上)。そうすると、2人で一日2個。7千個運ぶのには、3500人・日を要することになり、単純に50人で3か月かかることになる。
- 住居跡がないが、比較的近いところに住み、定期的に祭祈を行ったのだろうか。「日時計石」というのがあったが、それはおかしい。そこに住んでいないのなら、時計は不要と思う。祭祀のために、日の出、日の入りの時の影が重要だったのだろうか?
- それは、日の出、日の入りにそこで実際に見れば、少しはヒントがあるかもしれない。いつかその機会があれば試してみたい。

- 別の日に訪れたら、ご覧の通り、「熊出没注意」に付き、立ち入り禁止になっていた。ストーンサークル館の職員の方に聞いてみたら、年間に何度かは、こういうことがあるそうだ。来られる方は、覚悟の上でお越しください。
黒又山(くろまたやま、クロマンタ)
- ストーンサークル館の入口付近から、北方にきれいな二等辺三角形の黒又山が見える。こことの関連があるかのような情報もある。その当時は、山肌に葺石があったということだが、これほど遠いのでは、それを拝むためとも言い難いのでは?やはり無関係かな?(葺石は、太陽光の当たる方向により、反射すると輝いて見えるだろうから、方向が重要であり、遠くてもいいかも)
- 車で移動し、山に登ってみた。上り口に、「本宮神社」の看板の鳥居がある。「登り口周辺から強いエネルギーに満ち溢れている。」というようなことをネットの書き込みで読んだが、私には、全くわからず、普通だった。それほど急ではない道を急いで登ると、約5分で山頂に着く。
- 山頂から、ストーンサークルが見えるかと思ったが、現在は木が視界を遮り、何にも見えない。この木がなかった昔は、どんな景色が広がっていたのだろうか。