【 もくじ 】
寺社概要
- 寺社名称 : 宝珠山阿所川院立石寺
(ほうじゅさんあそがわいんりっしゃくじ) - 住 所 : 山形県山形市大字山寺4456-1
- 宗 派 : 天台宗
- 御 本 尊: 薬師如来
- 入 山 料: 大人300円、宝物殿は大人200円
- 駐 車 場: 駐車場は、山寺駅付近にいろいろあり、500円/日程度。
買い物をすれば無料になるお店も有り。
はじめに
- 山形市内からほど近い山間の谷を利用して石段でつづられた参道沿いに、お堂がいくつも建てられている。
- 古来、悪縁切りの寺として知られていた、天台宗の修行と信仰の場所である。また、松尾芭蕉の俳句であまりにも有名。
芭蕉の句
”閑さや 岩にしみ入る 蝉の声”
- 蝉の声がうるさく、それしか耳の届かない。熱く、やかましい。それが極まった時、”静けさや”と詠んだ。そんな言葉を良く考え付くものだね。
- やはり、芭蕉はすごい。と、頭の中で考えてはみたが、この日はご覧のように2月で、足元に雪が残っている状態なので、もうひとつ、ピンとこない。句碑を眺めながらそんなことを思う。

- 山門から石段を上り続け、こんな岩壁を見ながら、更に上る。
- 石段を延々と上る脇に木々があり、夏には幾分かは日差しを遮ってくれるのだろうが、この日は、木に積もった雪が解け、それがポタリポタリと頭に直接降り注ぐ過酷な状況となった。帽子や傘を持っていなかったのできつい。
蝉塚
- 看板には、「芭蕉の句をしたためた短冊をこの地に埋めて石の塚をたてた」とある。

- 笠岩、蝉塚と進み、仁王門を過ぎると、右手に見える絶壁の岩窟に僧の修行場が見える。
釈迦ケ峰
- 修業の岩場は、「釈迦ケ峰」といい、お釈迦様の修業場に向かう途中の絶壁を通る際、転落死するものもいたとのこと。出世や欲望のためと書いてある。

如法堂、大仏殿
- 更に登ると、冒頭の写真の奥の院(如法堂、大仏殿)と進む。ここまで来ると、足はふらふらで、限界に近い状態。本当に、拝観するというより、登る、修行するといったところ。
五大堂
- 相当に足にきた頃に、五大堂からの景色が待っている。これには疲れが吹き飛ぶご褒美だった。他の方々もここからの眺めには、満足されている様子。誰もしばらくの間、ここから動こうとしない。

- 今回は時間に余裕がなく、1時間程で強行に拝観したが、お年を召した方や、足腰に難のある方は、2時間は予定されることをお勧めする。
- しかし、素晴らしい古刹だった。
周辺情報
仙山線山寺駅から立石寺入口付近は、駐車場や食事ができるところが何件もある。駐車場は500円から1000円程度。食事をすれば駐車料金を無料にしてくれる所もある。