熊野神社(岡山県)|鴨族出身の役小角が流島の後、児嶋で熊野を遷座し修行道場を開いた

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神社概要

  • 神社名称 :熊野神社(日本第一熊野十二社権現宮)
  • 住  所 :岡山県倉敷市林684
  • 主 祭 神:伊邪那美神、伊邪那岐神、家津御子神、速玉男神
  • 創  建 :701年
  • アクセス :瀬戸中央自動車道水島ICから東へ5分、倉敷市内から一般道
  •       で約30分

由来

  • 奈良県葛城で生まれた役小角は修験道の開祖となった。ところが、民衆を惑わすという罪で朝廷から訴追され、熊野本宮に隠れていたいたが、伊豆大島へ流島となった。
  • その時5人の弟子が熊野本宮大社の御神体を持ち出し各地を放浪した。
  • 役小角が赦免された701年に神託を得て現在地に熊野本宮を遷座した。
  • 740年聖武天皇が児島一円を寄進。
  • 761年紀州熊野と同様の社殿(十二社権現宮)を整え、木見に新宮を、山村に那智宮(由加神社本宮)を建て、新熊野三山とした。
  • 孝謙天皇紀には紀州熊野権現に対して「日本第一」の称号が与えられ、こちらの熊野神社もその号を称することになった。

本殿

 第一殿、第三殿(左から)

  • 第三殿・・・伊邪那美尊・伊邪那岐尊・速玉之男神・事解男尊
  • 第一殿・・・素戔嗚尊

第二殿

  • 第二殿・・・天照大神

第四殿、第五殿、第六殿(左から)

  • 第四殿・・・忍穂耳尊、瓊瓊杵尊、彦火火出見尊、鵜草葺不合尊

第五殿

第六殿

  • 第六殿・・・八百万神

長床拝殿

  • 熊野系の神社に見られる拝殿。修験者の宿泊や氏子の集会所としても利用される、拝殿。
  • 拝殿からは、第一殿を参拝するようになっている。

八尾羅宮(はっぴらぐう)

  • 商売繁盛、いじめ除けにご利益がある

 

本殿裏に木の回廊(通路)

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  • 参拝順路は、第一殿、第三殿から左回りに奥へ回り、対角の第六殿の前へ出て第五殿、第四殿となっている。(境内に案内板がある)

本殿背後の摂社

蘇りの橋

  • 詳しい説明が見当たらないので、そのまま渡らせていただきました。

疫病除絵馬

  • 八咫烏二羽が飛び交う

手水舎

  • ちょっと迫力ある亀

鳥居

駐車場

五流尊瀧院

  • 熊野神社と修験道の寺院が一体となった神仏習合の形態
  • 三重塔

  • 「修験道」の総本山・・・天台修験系の一宗派
  • 本尊・・・十一面観音
  • 創建・・・701年
  • 開基・・・役小角の高弟

おわりに

  • 役小角は鴨氏の本拠地である奈良県葛城で生まれ、大峰山で修行を重ねて修験道の開祖となった。
  • 出雲族である小角は熊野から出た後、縁あって岡山に移ることとなる。
  • 吉備はまた出雲族と縁の深いところであり、感慨深い。
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