高瀬神社(富山県)|大国主命が魂を置き出雲へ帰ったとは?

パンフレット
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神社概要

  • 神社名称 : 高瀬神社
  • 住  所 : 富山県南砺市高瀬291
  • 御 祭 神: 大国主命(大己貴命)、天活玉命、五十猛命
  • 創  建 : 神代の昔(景行天皇の御代)

越中一宮

  • 御鎮座2千年の由緒ある神社。しかし、富山県には一宮と称する神社が他にもある。時代ごとの政治情勢などによりいろいろあったということのよう。(加賀藩の影響を受けてる時と、そうでない時など。)
  • 他には、射水神社、雄神神社、気多大社(今の石川県)。

御祭神

  • 神社公式サイトでは主神は大国主命とあるが、別には、大己貴命となっているものもある。また、天活玉命を配祀している。この天活玉命は、饒速日命と天降臨したとする資料もあるので、主祭神は、饒速日命なのかも?

天活玉命(あめのいくたまのみこと)

  • 五十猛命と天活玉命が配祀されている。
  • 天活玉命は、高瀬神社以外には、石川県羽咋市の気多大社でしかお祭りされていない神で、葛木氏の祖とされ、孫の鴨建角身命は飛騨の王家につながる血筋でもあるらしい。
  • 飛騨へは、五箇山を通ればすぐで、関係があっても不思議ではない。

さざれ石

  • 本殿手前に安置されている。どこで採れたのか?

高志の八俣遠呂智

  • 日本書紀では、「八岐大蛇」と表記されているが、古事記では、「高志の八俣遠呂智」となっている。高志とは、北陸~山形の一部の地域を指し、高句麗一族が年に一度出雲を攻めに行ったという。
  • となると、大いに北陸と出雲のつながりが深いことになる。

高志と越の国

  • 「高志」とはあるが、「高志の国」とは書いてないし、越の国を指していないのではないかとする説があり、それが有力のようだ。越の国のことを指して、「高志」と呼ぶのが幾例もあれば別だが。
  • 現時点の結論は、現在の出雲市古志町のことを指すとされる。

大国主命が越の国に夜這い

  • 大国主大神は、出雲の王となった後も、越の国まで遠征して夜這いをし、6柱の女神と結婚し、181柱の子供をもうけたという。
  • 精力的に日本海側の各地域に遠征し、同盟関係を築き、政略結婚することで、出雲勢力の拡大を図ったということだろうか。

高瀬神社神職の把笏

  • 古代に、笏を持つことを許されたのは、伊勢神宮と諸大社の神職に限られていたということなので、どれだけすごいかがわかる。
  • けど、本当?(未確認情報)

越の国平定

  • 高瀬神社の社誌には、「昔、大己貴命が己命の守り神を此処に祀り置き、やがて此の地を平定され国が成ったので、最後に自分の魂を国魂神として鎮め置き、出雲へ帰る。」という記述がある。
  • 「この地を平定した。」というのは、何をどうしたのだろうか?農業技術を教え、鉄製農耕具の作り方を広め、銅鐸祭祀を指導したのか?

高瀬遺跡

  • 神社の南に、平安時代初期の高瀬遺跡があり、須恵器・土師器が出土し、東大寺の荘園だったとされている。
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