【 もくじ 】
神社概要
- 神社名称 : 吉備津神社
- 住 所 : 岡山県岡山市北区吉備津931
- 御 祭 神: 吉備津彦命
- 創 建 : 不詳
- 駐 車 場: 無料、100台以上はとめられそう。
由緒
- 創建は不詳だが、一説には、5代目子孫の加夜臣奈留美命が創建した。または、仁徳天皇が御幸された際業績を称えて創建したとも言われている。
- 847年には、従4位下の神階を賜った。
宇羅伝説
- 異国から渡来の温羅一族が乱暴を働き民衆が困り、朝廷に助けを求めて四道将軍の一人彦五十狭芹彦が派遣され大軍を以って制圧。温羅を捕らえた折、「吉備冠者」の名前を献上され吉備津彦と名乗った。
矢置岩
- 中山を挟んで、命と温羅が対決した。命が放った矢と、温羅が投げた石が空中で衝突して落ちた所と言われている。
鳥居
- 北側駐車場の近く、矢置岩のすぐ横の鳥居。
北随神門
- 階段を上ると北随神門。そこから更に石段を進み拝殿へ。
拝殿・本殿
- 国宝にしていされる、全国唯一の「吉備津造」。
- 奥の方に本殿が見え御幣が並んでいるが、御幣が2色の神社は初めてみたので神職の方に尋ねてみた。
- 繊維を意識した色で、それ以上特別な理由はない。
- 国宝の本殿
いちょう神木
- 気の肌の色が変色するくらいの老木。
一童社
- 学問に謂れがありそうなお社で、おみくじを結ぶ跡で、「合格」の文字を表している。中々のアイデアですね。
廻廊
- 本殿右奥の南隋神門から本宮社まで360mの回廊。
御釜殿・鳴釜神事
- 温羅の首がさらされたが、唸り声を出し続けとうとう竈の下に埋められた。それでも13年間止まらない。ある日吉備津彦命の夢に温羅が現れ、温羅の妻の阿曽媛に神饌を炊かせるように告げた。その通りに神事を執り行ったところ唸り声は止んだとのこと。
- また、阿曽村には神事に使う釜を作る役目(特権)を与えられたということで、妻(一族)の存続を安堵されたということだろうか。
御釜殿に復活のパワーあり
- 鳴釜神事(なるかましんじ)が執り行われるお社。ここの土竈の下に、温羅の首が埋められているという。
- 私は、温羅は「朝廷に従わなかった地方の英雄」と思える。温羅に従った多くの兵があったことが記されたり、吉備津彦神社には「温羅神社」がお祀りされていたり、今現在でもなお「鳴釜神事」として言い伝えられているという事実からして、悪事を働いた鬼が征伐された話とは思えない。
- 吉備津彦命に「吉備冠者」という名前を献上していることから、自分の地位と権力と土地全てを差し出し、平安を取り戻した大功労者だったのだと思う。
- 神事は15時で終了していたので「感謝」のお祈りをし後にした。
- 不思議と、ここ数年来の胸のもやもやが、スッキリと無くなった。ありがとうございました。御釜殿には「復活のパワー」があった。
宇賀神社
おわりに
- 今回はたまたま参拝させていただけて本当に幸いでした。感謝!
- 機会があれば何度でも参拝したい神社に出会えました。